住み替え情報

定期借地権付マンション動向

7月に民間の調査会社による08年度の全国定期借地権マンション市場動向が発表された。それによると、供給戸数は前年度比66.7%増の1640戸で4年度ぶりの1000戸台となり09年度の供給戸数は約700戸の見込みと報告された。
定期借地権とは、92年8月1日から施行された新借地借家法に盛り込まれた新しい土地の権利関係で、通常の分譲マンションが、土地についても所有形態をとっているのに対し、土地部分のみを、50年以上の契約で借り、そこに建物を建てるもの。土地を所有する場合と価格を比較すると、マンションなら30%程度割安で、税負担の軽減、都心の好立地なら賃貸収益が見込めるなどのメリットもあるが、管理費や修繕積立金とは別に毎月、地代や解体準備金を支払う、契約時の保証金、所有権マンションに比べ売却が難しい、住宅ローンに制約がある、契約期間が満了すると、建物は解体・更地にして地主に返還しなければならない、数十年後の適切な維持管理などの問題もある。
定期借地権付マンションを検討する際は、価格の安さや立地条件などのメリットだけではなく、それに伴うリスクも十分考え検討したい。

(集合住宅管理新聞「アメニティ」2009年8月号掲載)