住み替え情報

2世帯近居という暮らし方


 2世帯同居という暮らし方に対し2世帯近居という暮らし方が注目されている。
 2世帯近居とは、2世帯同居のように同じ地所の中に親世帯と子世帯が暮らすのではなく、親の世帯と子の世帯が「つかず離れず」の距離で暮らすこと。国土交通省では「クルマ・電車利用の片道1時間以内」に居住することを近居と定義している。同省が行った調査では、親世帯と近居している既婚者世帯は52%にのぼり、将来の意向でも電車で1時間以上かかる世帯では、45%が近居を望む結果となった。
 近居のメリットのひとつは、普段はそれぞれの家族がプライベートを保ちつつ自立して暮らし、万一の時は、頼れる家族が近くにいるという安心感があること。子供世帯は子育てに協力してもらえる利便性や安心感、経済的支援、親世帯は体調不良時の家事の助けや病院への付き添いなど健康面の手助けが受けられることが挙げられる。UR都市機構や東京都北区では近居に関する優遇措置も設けられている。
 近居の形は、同じマンション内で別々に住む、一方の近隣に住まいを移すなど様々だが、これからの暮らし方の選択肢として検討できる。

(集合住宅管理新聞「アメニティ」2011年3月号掲載)