住み替え情報

介護療養型医療施設(療養病床)


 病気の急性期は過ぎ、安定しているが、まだ自宅に戻るのは困難な要介護認定を受けた高齢者が療養するための施設。
 病院の医療的管理のもと、介護や日常生活支援を受け、日常生活の復帰を目的とする。一般の病院に併設されることが多いため、見た目は普通の病院と変わらない。
 医療施設のため、どの高齢者向け施設より医療環境が整っている。部屋は4人程度の相部屋が主流で、月9〜17万円で利用できる。
 実際には、医療や看護をほとんど必要としないが、同居する家族がいないなどの家庭の事情で、入院が長引くケースが多く(平均412日入所)介護保険給付費の無駄が問題とされてきた。
 そのため厚労省は、平成23年度末で約2700施設、35万床の当該施設を廃止し、介護療養型老人保健施設などへ転換することとしたが、計画通りに転換は進まず、廃止は平成29年度末まで先延ばしされた。
 入所者の4割超が90歳以上の高齢者で、かつ要介護度の高い人が多いため、退所後は別の医療機関に移るか、死亡するケースが多く、自宅に戻る人は少数である。


(集合住宅管理新聞「アメニティ」2012年8月号掲載)