リフォーム事例リフォーム事例


中央部にまとめた収納が居心地の良い住空間に

 神戸に建つ、築25年の公団住宅の住戸改装。ひとり暮らしの施主(男性)の要望に対し、設計者は収納を中央にまとめてその回りに居室スペースを配し、ぐるりと回れるようにした。




 この収納体は、「小上がり」やベンチまでをくみこんだ装置であるが、中央部をくり抜いたことで開放感を生み、部屋全体を広く感じさせている。
 通常、壁式の公団住宅でワンルーム化リフォームを考えるとき、必ず何ケ所かで現れる構造壁がプランニングや開放感を制約することが多い。しかし本作品では、この収納体に取り込むことで壁の存在感を消すのに成功している。
 そればかりでなく逆に居心地の良い入隅や背もたれスペースを生み出して、風・光が部屋全体に流れ渡る、気持ちの良い住戸空間を造り出した。収納はどの面からも無駄なく使え、結露の発生をも防いでいる。収納体回りのスペースは、適度に視線や空間が区切られ、開放的であるにもかかわらず、意外に住みやすそうな印象もある。
 コストを抑えるため、収納体は大工工事、建具は最小限、床は合板張りとしたうえで、内部の仕上げ塗装はDIYが好きな施主自らが行うなど、関係者全員が一体になって格闘したあとが伺える。
 水回りも位置はほとんど変えていないが、トイレ、洗面・脱衣を一室にして、居室側とバランスの取れた開放感を持たせている。
 一見改装自由度の低そうな公団住宅にも、まだこのような生き生きとしたリフォームが可能であることを示したこの作品の意義は大きい。(講評より抜粋)
(公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センター主催「第22回住まいのリフォームコンクール」で「審査員特別賞」受賞)


    ◇
 築後年数/25年
 該当工事面積65.70m
 該当部分工事費300万円
 設計者/SWITCH
 一級建築士事務所
 施工/(有)大路工務店


         


(2015年9月号掲載)

あなたのリフォーム体験談を募集中

 あなたのリフォーム体験を原稿にしてみませんか。
 「ここはこうしてよかった」「ちょっと失敗した」「お得にできたからみんなに教えて あげたい」などのリフォーム体験談をぜひお聞かせください。
 リフォーム事例またはご自慢のインテリアの写真(2〜3枚またはイラスト、間取り図 )に原稿(800字以内)を添付し、本紙編集室までお送りください。小さなリフォーム 、お金をかけずに自分で工夫した例など、大小にかかわらずご投稿ください。採用された 方には謝礼として5千円を送らせていただきます。匿名希望の方はその旨をご記入くださ い。

〔送付先〕
 〒103-0025
東京都中央区日本橋茅場町2-4-10大成ビル5階
(株)東京プラニング内アメニティ編集室
 TEL03-3666-1973
 メールでも受け付けます。e-mail=info@mansion.co.jp
(文章は「テキストファイル、一太郎、ワード」画像は「jpg、gif」でお願いします)