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地球温暖化防止に貢献するエコ建材


注目される「樹脂サッシ」+「複層ガラス」

私たちにできる地球温暖化対策

今年の冬ほど、地球温暖化の影響が身近なものとして感じられた年はない、今までになかったような暖冬。雪がほとんど降らない冬。

次の季節が、一月以上前倒しでやってきているような錯覚をしてしまい、日本が古くから慈しんできた春夏秋冬を、地球温暖化によって奪われてしまうのではないかとの危惧さえある。

ここで、改めて地球温暖化のメカニズムを振り返っておきたい。地球上の生物が住みやすい気温(平均15℃前後)に保たれているのは、大気中に含まれている温室効果ガス(CO2・CH4・N2Oなど)が太陽の熱を蓄積しているからである。しかし一方で、この温室効果ガスは余剰な熱を宇宙空間に放出する働きも担っている。私たちが日々の生活で温室効果ガス(特にCO2が影響を与えている)を排出し続けることで温室効果ガスの濃度が増し、熱吸収と放出のバランスが崩れた状態になってしまう。その状態こそが地球温暖化である。

私たちが簡単にできる地球温暖化対策とは「無駄なエネルギーを消費せず、余分なCO2を排出しないこと」ではないのか。

新しい時代のエコ建材

生活の中で一番身近なエネルギーとして、大量に消費されているものが、冷暖房に使うエネルギーである。室内の温度を上手にコントロールすることで「家庭レベルの温暖化対策」ができる。そこで、今注目されているのが「樹脂サッシ」と「複層ガラス」の組み合わせである。

樹脂サッシは、従来のアルミではなく樹脂(プラスチック)製フレームを使用している。プラスチックの熱伝導率はアルミの1000分の1。つまり通常のアルミサッシに比べそれだけ温度が伝わりにくいため、外気の暑さや寒さに室内が影響されにくいということである。複層ガラスは2枚のガラスの間に乾燥空気を封入し、動かない空気の層をつくることで断熱効果を発揮している。「樹脂サッシ」+「複層ガラス」のコンビは断熱効果・防音効果・結露防止効果など多彩な特徴を備えた、新時代のエコ建材である。


防水設備認定品 高断熱樹脂製引違い窓

大都市の大型マンションも続々採用

近年、東京の臨海地区を中心に都市開発が進んでいる。昨年話題になった芝浦の48階、総戸数1095戸のタワー型マンションもそのひとつである。このマンションは広々とした窓の造りが大きな魅力で「東京湾の夜景が一望できる」ことがセールスポイントにもなっていた。

しかし、窓などの開口部が大きいということは同時に、その分だけ冷暖房のエネルギーロスや騒音への対策が避けられない課題となってしまった。

このため同マンションでは、全戸に二重窓タイプの「樹脂サッシ」+「複層ガラス」を採用した。このことで「断熱性と遮音性にとことんこだわった造り」も併せ持つことができて、新たなるセールスポイントとなった。

また、東京都が平成17年10月に大規模新築マンションに対して、環境配慮に取り組むことを求めて制定した「マンション環境性能表示」に都内で初めてオール三ツ星を獲得した木場に建設中の14階、総戸数127戸の外断熱工法を取り入れたマンションの全ての窓に「樹脂サッシ」+「複層ガラス」が使用されている。

そして、マンションだけではなく、ウォーム・ビズやクール・ビズを推進する環境省も、自らの庁舎開口部に内窓樹脂サッシを採用し、環境省と経済産業省資源エネルギー庁が、省エネ推進策のひとつとして、樹脂サッシをより積極的に推し進めている。

このような流れを受けて、自治体の中にも新築マンションに対して、環境配慮に取り組むように要請するところが多くなってきている。こうしたことから、今後建設が予定されているマンションなどを中心に、「樹脂サッシ」+「複層ガラス」は加速度的に採用されていくものと思われる。

(集合住宅管理新聞「アメニティ」 2007年3月号掲載)