リフォーム情報リフォーム情報

生ごみを減らし、エコで快適なマンションライフ

環境問題が世界中で叫ばれる中、家庭から出るごみの量についても重要な問題になっています。  その中でも生ごみは家庭から排出される可燃ごみの半分を占めると言われ、一般ごみの年間排出量の約3割を生ごみが占めるとも言われています。  収集された可燃ごみは焼却処理されますが、その際水分を多く含んだ生ごみは焼却炉の温度の上昇を妨げダイオキシンという強い毒性のある物質の発生源となります。また、焼却に伴い発生する二酸化炭素は地球温暖化の原因となります。  このような地球環境に非常に大きな問題のごみ処分に対し、各自治体は家庭ごみの分別収集を義務付け、リサイクルの推進に力を入れています。

生ごみ処理機の普及

現在、ごみの減量化に向けた対策として家庭内で「家庭用生ごみ処理機」を利用する家庭が増えてきました。  集合住宅では、これまで家庭内でのごみの分別の手間や集積場までの持ち運びの手間、液だれ、集積場で猫やカラスなどの被害に遭い、汚れて景観を損ねるなどが悩みの一つでした。  「家庭用生ごみ処理機」を利用することで処理した生ごみを土壌還元(堆肥化)や、量そのものを減量化して地球環境保全にも貢献できます。


自治体による助成金制度

また、多くの自治体では生ごみ処理機への助成金を設けており、購入金額の一部に補助金が出ます。自治体の主な助成金上限額は各市区町村によって異なりますが、おおよそ東京都で8000円〜5万円、神奈川県2万円〜5万円、千葉県1万円〜5万円、埼玉県3000円〜5万円となっています。購入を考えた時にはお住まいの市区町村への問い合わせをお勧めします。


家庭用生ごみ処理機とは

家庭用生ごみ処理機の種類には「自然発酵式」「電気式」「粉砕式」「浄化槽式」などがあります。  「自然発酵式」は電気を使わず微生物などの発酵菌を使って自然に発酵、堆肥化させ有機肥料として利用できます。主に屋外に設置し、価格も1万円台と比較的低価格です。本体は大きめで臭いが出ます。  「電気式」には各タイプがあり、その種類には、 ・バイオタイプ〜基材と生ごみを混ぜて微生物の働きで分解し、減量させる。1日約0・7〜2・5kgの量を約4〜24時間で処理。屋内、屋外用があり、価格は5万円台から。バイオ菌の管理に注意が必要。 ・乾燥タイプ〜ヒーターの熱などで、ごみを乾燥させ水分を減少させる。  1日約1〜2kgの量を約2〜3時間で処理。主に屋内用で価格は4万円台から。 ・ハイブリッド式〜送風乾燥して生ごみの表面の水分をゆっくり除去し、さらに微生物を利用し分解、減量する。1日約1・2kgの量を24時間以上で処理。価格は5万円台から。などがあります。  「粉砕式」は、「ディスポーザー」がこのタイプで、高速回転刃でごみを細かく粉砕して水と一緒に排水します。操作自体に手間が掛からないことや分別にあまり気を使わないなどの利点もありますが装置が大掛かりな為価格が高価になります。  「浄化槽式」はディスポーザーで砕いた生ごみを微生物で分解して水・空気を送りながら水質浄化して、下水へ排水します。  


まだ問題があるディスポーザー

「ディスポーザー」は砕いたごみを排水するというその仕組みのため、現在の下水道処理施設では処理能力を超えてしまい、また下水道管への負担も大きいことから、専用の排水処理装置を設置していなければ、単体での設置は、戸建、集合住宅共に、ほとんどの自治体で使用の自粛を求めています。

各機種の上手な使い方

■分別して入れる
 各機種によって投入できるものとできないものがあります。粉砕機能の付いていない機種に硬いものを投入すると撹拌棒にからまり、故障の原因になります。あらかじめ分別が必要です。
■よく水切りをする
 水分を十分に切ってから入れると、乾燥式の場合、処理時間が短縮され電気代の節約になります。
■入れすぎない
 バイオ式・ハイブリッド式の機種では、1度の投入量が規定量をこえると、分解不良を起こし、臭いの原因になります。  それぞれの機種の使い方を工夫して効率よく処理することで、臭いの抑制にもなります。  この様に家庭でのごみの排出量軽減によって、共同のごみ集積場の簡易化なども期待できます。
イラスト提供/(社)日本電機工業会

(集合住宅管理新聞「アメニティ」 2008年7月号掲載)