住まい方

マンションで地上デジタルテレビ放送を受信するためには?

総務省は2001年に「アナログテレビ放送(現在の地上波テレビ放送)を2011年7月24日で終了し、地上デジタルテレビ放送(地デジ)に完全移行する」と発表しました。そして、2003年12月1日から関東・近畿・中京の3大広域圏で、地上波のUHF帯を使用して、地上デジタルテレビ放送は開始され、2006年末までに約3950万世帯(全国の約84%の地域)で視聴可能になりました。そこで、4年後の地上デジタル放送への完全移行に伴い、マンションの居住者として事前に知っておきた「地上デジタルテレビ放送を受信するための基礎知識」をいくつか紹介します。

●設備状況を把握しよう

1:必要により、地上デジタル放送用・UHFアンテナ交換または追加。2:ブースター調整・交換または追加
共同の受信アンテナから、各戸のテレビ端子まで、色々な部品が使われていますので、早めの点検をお勧めします

通常マンションでは、屋上などに共同の受信アンテナを設置しているか、都市型ケーブルテレビを導入しているかのどちらかで、ほとんどのマンションがテレビ放送を受信しています。

日本全国で見ると、共同の受信アンテナを設置している場合は、UHF帯まで伝送できる施設が多いのですが、東京都を中心とした関東圏では、VHF帯しか伝送できない施設が他県に比べ多く存在します。

地上デジタルテレビ放送は、地上波のUHF帯を使用するため、既にUHF帯の地上アナログテレビ放送(東京MXテレビ・テレビ神奈川・テレビ埼玉・千葉テレビ放送など)が共同の受信アンテナを通じて、ご自宅のテレビで受信できれば地上デジタルテレビ放送も受信できる可能性があります。また、都市型ケーブルテレビが導入されている場合も、同様と考えて良いでしょう。ただし、次のような場合は改修工事が必要になります。

  1. 既存の受信アンテナが地上デジタルテレビ放送の周波数に対応していない場合
  2. UHF帯の地上アナログテレビ放送の電波と地上デジタルテレビ放送の電波が異なる方向から到来する場合
  3. 受信アンテナから各戸のテレビ端子に伝送しているブースター・分配器や、テレビ受信の用ケーブルなどが老朽化も含めて、UHF帯に対応できなくなっている場合
  4. 既存施設がVHF帯のみ伝送している場合

具体的な設備の改修方法などは、設備を設置した工事施工業者または、メンテナンスをしている保守管理業者などに相談して、対応しなければなりませんが、まずは自分の住んでいるマンションの共同の受信アンテナを点検し、早めに設備全体の状況を把握しましょう。

●地上デジタルテレビ放送導入までの流れ

地上デジタルテレビ放送を導入するには関係者の協力を得て、円滑に実施することが必要となります。管理組合での仕事を例に簡単に紹介します。

  1. アンケート調査・改修検討
  2. 調査・設計仕様検討
  3. 改修設計仕様と見積検討
  4. 理事会・総会の開催
  5. 工事実施
  6. 完成検査

完成までこれだけの工程が必要になります。現在、地上デジタルテレビ放送に対応できる共同の受信アンテナ設備を持っているマンションでも、アンテナ・ブースター・分配器・テレビ受信の用ケーブル・テレビ端子などを点検し、交換や調整などをする必要はあります。共同の受信アンテナ部分だけでなく、棟内設備の改修工事になればさらに時間が掛かります。工事業者が地上デジタルテレビ放送の改修工事で繁忙期に入る前に発注できるよう、準備しておきましょう。

地上デジタルテレビ放送に関するお問い合わせは、総務省地上デジタルテレビジョン放送受信相談センターまで
TEL:0570-70-0101
(平日/9:00〜21:00 土・日・祝日/9:00〜18:00)
IP電話等、上記番号でつながらない方は
03-4334-1111でお受けいたしております。
(集合住宅管理新聞「アメニティ」 2007年4月号掲載)