住まい方

2月に入り今年もいよいよ終盤にさしかかってきました。あわただしい年末や年越し、お正月など、この時期は家を空ける機会が多くなると思いますが、同時に多発するのが子供や女性を狙った犯罪や金品目的の強盗、空き巣などの悪質な犯罪です。

年末年始に犯罪が多発する要因として暗くなるのが早くなる季節であることや現金を持つことが多い、家を不在にすることが増えるなどが考えられます。この時期犯罪被害に遭わないために特に暗くなってからの一人歩きには注意し外で遊ぶ子供には十分目を配ることが必要です。
 また、年末年始に帰省や海外旅行などで長期間家を空けることの多いこの時期を狙った空き巣に対しても十分に注意する必要があります。外出時にはご近所に声を掛け、新聞・郵便物はたまった状態にしない、洗濯物を出したまま長期間外出しない、窓・扉の戸締まり、現金、通帳、カード類などを残しておかない、などは最低限確認して出かけるようにします。

集合住宅の侵入窃盗・強盗

警視庁のまとめでは平成19年中の都内における侵入窃盗の認知件数1万3145件の内、場所別発生状況で住宅が66%を占め、その内の39%が一戸建て住宅、23パーセントが4階建て以上の中高層住宅、38%が3階建て以下の共同住宅と続き、いわゆる集合住宅が一戸建てを上回る結果になりました。
侵入強盗に至っては189件の内、住宅が28%を占め、その内の21%が一戸建て住宅、34%が4階建て以上の中高層住宅、45%が3階建て以下の共同住宅となり、ここでも集合住宅が住宅侵入強盗の8割近くを占める結果になりました。
昨今の国内での犯罪の凶悪化や子供や女性を狙った犯罪の増加などから新たにマンションへの居住を考える場合「防犯性」を一番に考えるユーザーも増えています。
このような状況で、新築マンションでは、オートロックはもちろん、防犯カメラ、カードキーや指紋認証、血流認証など様々な防犯システムが取り入れられています。
一方、既設マンションでは、建設当初からの建物自体の構造の問題などで同様の最新システムを導入することが難しい場合もあります。
  しかし、前述のような社会状況の中、多くの居住者は防犯に関して大きな関心と危機感を持っていることと思います。
これからは既設マンションでも犯罪防止のために、今何ができるかを考えてみる必要があります。



年末の防犯パトロールで防犯意識の向上を
 

マンション犯罪防止のポイント

マンションの犯罪防止の大きなポイントとしてよく挙げられるものは、


居住者間のコミュニティ・防犯意識・監視の目

犯罪者が侵入をあきらめる理由に住人に挨拶された、見られたなどがあります。オートロック装備のマンションでも「共連れ」といって、居住者の後について侵入してしまう場合もあります。日頃から居住者間のコミュニケーションを図り、知らない人を見かけたら「こんにちは。どちらへおいでですか?」など声をかけるようにしましょう。また、年末の防犯パトロールの実施なども居住者の防犯意識を高める効果があります。
人の目の届かない場所や、ひと気のない時間帯に対処するためには、防犯カメラの設置などの対応も考えられます。

侵入に時間をかけさせ防ぐ

侵入までに5分以上かかるとあきらめる場合が多い言われます。
玄関ドアはピッキングやサムターン回し対策を施したドア錠にして、補助錠やガードプレートの設置などの対応が考えられます。
窓部分も同じように補助錠の設置、防犯ガラスにするなども効果的です。




暗がりをなくす

夜間でも明かりや警報音などで周囲を警戒することで効果があります。
死角になる場所などに動く物に反応し点灯する、センサーライトの設置、警報ブザーの設置などの対応が考えられます。
このように防犯対策で重要なことは、犯罪者が犯行を起こしにくい状況を作ることです。また、居住者の不安を減らすためにも、住宅の状況に合った対処方法を検討し、可能な限り防犯性を向上させることが大切です。





(集合住宅管理新聞「アメニティ」 2008年12月号掲載)