住まい方

快適さを求め、高気密・高断熱化が進んだマンション。だが、建材、塗料、接着剤から放散されるホルムアルデヒド、揮発性有機化合物(VOC)などの化学物質が室内空気を汚染し、そこに住む人の健康に悪影響を与えることも。快適な生活も室内の空気の流れや換気が悪いと、カビやシックハウスの原因にもなる。


家具に化学物質が含有されていることも
特に夏は換気を十分に!

シックハウスの原因とされる化学物質は新築住宅に限らず、カーテンやじゅうたん、家具などにも含まれる。昨年10月に公表された国民生活センターの報告によると家具から発生するにおい、化学物質やシックハウスに関する相談が2003年度以降2008年8月末日までに1045件寄せられ、その中でも、ベッド類に関するものが214件、「目がチカチカして気分が悪くなった」「塗料のにおいがきつく頭痛や鼻づまりなどの症状が出た」などの危害情報が113件。また、組み立て式ベッドの使用によって、アレルギー性の気道炎及び蕁麻疹等を引き起こしたという事例が厚生労働省より報告。「組み立てベッドなどを購入する際にはシックハウス症候群の一因とされるホルムアルデヒドを低減化した商品であるかどうか確認した方がよい」「組み立てる前に自分が気になるほど強いにおいがないかどうかを確認した方がよい」と消費者にアドバイスする。
シックハウス症候群は個人差があり、同じ住居に住んでいても症状がでる人とでない人がいる。目の痛み、充血、目がチカチカする、頭痛、倦怠感、耳鳴り、蕁麻疹、湿疹、などがシックハウスの主な症状とされるが、本人は風邪かな、なんとなくだるいなとか思い、自分がシックハウスだと気がつかないこともある。だが、重症になると仕事や家事もできなくなるほど深刻だ。


◆ネットで自己判定

自分が化学物質に敏感な体質かどうかを知ってき、日常生活の中で注意をしていくことで発症を予防できる。化学物質に敏感かどうかをネットで自己判定できる簡易テストがこのほど森千里・千葉大教授らの厚生労働省研究班が開発し、HPで公開(http://check.chemiless.org/)。


◆十分な換気

国土交通省では日常生活での適切な換気を心掛けるよう呼びかける。換気のポイントは、(1)24時間換気システムのスイッチは常に運転(2)新築やリフォーム当初は、室内の化学物質の発散が多いので、しばらくの間は、換気や通風を十分行うよう心掛ける(3)特に夏は化学物質の発散が増えるので室内が著しく高温高湿となる場合(温度28℃、相対湿度50%超が目安)には窓を閉め切らないようにする(4)窓を開けて換気する場合には、複数の窓を開けて、汚染空気を排出するとともに新鮮な空気を室内に導入するようにする(5)換気設備はフィルターの清掃など定期的に維持管理する。



(集合住宅管理新聞「アメニティ」 2009年7月号掲載)