住まい方

大地震は必ず起こる〜その時のために〜


 東日本大震災発生後、首都圏でも日用品が店頭から消えるなど様々なことが起きた。今回首都圏での被害は限られたが、今後30年で首都圏直下型地震の起こる確率は70%と言われている。
 そこで、今月号では大地震に備え各家庭で何ができるのか紹介する。

地震発生前

 (1)被害を予測する
 住んでいる地域の被害を予測するには「ハザードマップ」がある。
 「ハザードマップ」とは、自然災害の被害や程度を予測し、地図に表したもので、被害発生地点や規模、災害時の避難所や避難経路などが図示されている。各自治体にあるのでご確認を。
 あわせて「古地図」を図書館などで閲覧し、土地の歴史も確認したい。
 今住んでいるところが昔からの宅地なのか、造成地なのか把握し、地盤の問題を確かめよう。
 (2)家族の連絡方法を決める
 大地震はいつ起こるかわからない。平日昼間に起これば、家族バラバラのことも考えられる。そこで、家族間の連絡方法を決めておこう。大規模災害発生時には、NTTの災害用伝言ダイヤル(171)が利用できる。防災週間に試用できるので使ってみよう。
 (3)家の中を安全に
 阪神淡路大震災の時には、家具が倒れ、ケガや圧死する人が発生。倒れた家具のため逃げ遅れる人もいた。
 下敷きや、家具に逃げ道を塞がれないよう、配置を見直したい。基本は人のいるところに倒れないように。しかし、部屋の広さや形により難しいこともある。そのときは倒れない工夫を。硬い壁があれば、金具で家具を固定。天井が硬ければ、突っ張り棒で固定するなど、グッズを複数組合わせて、家具が凶器にならないように。
 自治体により家具の転倒防止器具の購入や取り付けに補助を行っているので是非ご確認を。

   



地震発生
 次に、地震が発生したらどうするか。
 地震が起きたら「火の始末」と言われるが過去の震災から、震度6を超える揺れでは何も出来ないのが実情のようだ。

地震発生後
 (1)人の安否を確認
 揺れが治まったら家族の安否を確認し、負傷していたら応急手当を。その際、床には破損した家具やガラスの欠片があるため、常時、スリッパや靴の用意を。また、停電もありうるので、懐中電灯も用意しておく。
 長時間家具の下敷きになっていると、クラッシュ症候群(長時間身体の一部が圧迫され血流が止まるとその部分が腐る。圧迫が無くなると、腐った部分にも血が周り、体に悪影響を与えること)の恐れもあるため、下敷きになっていたら救出を。
 (2)建物の被害確認
 建物が無事か確認する。避難経路、火の元は無事か確認する。火災が発生していれば消火を。次にガスの元栓を閉め、電気器具のコンセントを抜き、ブレーカーを落とす。阪神淡路大震災で電力復旧の後、暖房器具のスイッチがそのままのため器具が稼動し、火災が発生したのは有名な話である。

   

   

   


(集合住宅管理新聞「アメニティ」 2011年9月号掲載)