住まい方

シックハウスと健康(1)

ご存じですか?室内空気質による健康への影響

 シックハウスの原因となる化学物質の室内濃度を下げるため、建築物に使用する建材や換気設備を規制する法律である、改正建築基準法(シックハウス対策規制の導入)が施行されてから10年が経過し、ここで改めてシックハウス問題を切り口に、住まいの環境と健康について検証していきます。シリーズでお届けします。


シックハウス症候群とは


 シックハウスという言葉を直訳すると「病んだ家」になります。これは住宅の気密性が高くなったうえに、生活スタイルの変化により換気不足の状態になった建物で、建材や家具、日用品(ストーブ、タバコ、化粧品、防虫剤その他)などからホルムアルデヒドや揮発性有機化合物:VOC(※)が揮発することによって室内が汚染されている状態を意味します。このような家の中にいる居住者には、図に示した目やのどの痛み、頭痛、吐き気めまい、平衡感覚の失調、呼吸不全、倦怠感、イライラなどの不定愁訴が起こる場合があり、これを「シックハウス症候群」と呼んでいます。


 (※)揮発性有機化合物(Volatile Organic Compounds:VOC)とはトルエン、キシレン、エチルベンゼンなど一般的に空気中に常温で揮発しやすい有機物質の総称で、吸入により血液中に吸収されやすい性質を持つ。
 次回は、シックハウス問題が起きた背景「家づくりの変遷」をお届けします。(つづく)

・一般社団法人日本環境保健機構
   http://jeho.or.jp/
・NPO法人シックハウス診断士協会
   http://www.sicklife.jp/index.shtml
環境に由来する健康問題であるアレルギー、シックハウス症候群、化学物質過敏症のご相談を受け付けております。


(集合住宅管理新聞「アメニティ」 2014年3月号掲載)