住まい方

シックハウスと健康(7)

マンションリフォームにおけるシックハウスの落とし穴

 前回、建築確認申請の不必要なリフォームにおいて内装材を一新した場合、通常、換気設備まで検討しないことにより、室内空気質が悪化し体調不良の問題を引き起こす可能性があることに言及しました。


特にマンションでは…

 具体的な事例を挙げると、リビングや寝室などの壁紙や床材を張り替えた場合、内装材に関しては建築基準法で定められる建材を使用しても24時間換気を検討することは多くありません。その大きな要因の一つに費用の問題があります。
 次に施工上の問題が挙げられます。
 施工上の問題としては、仮にトイレなどの排気ファンを利用して各部屋の空気を排出する場合も、各部屋からトイレまでの空気の流れ道をつくるために扉(ドア)の下にアンダーカット(図1)などの隙間が必要になります。
 その他、外壁に排気ファンを取り付けるなど必要な換気量を確保するための対応はいくつか考えられます。
 しかし、戸建ての場合であれば、外壁に排気ファンをつくる、床材を防音床材でなくより室内への化学物質の影響が少ない一般的なフローリングにするなどある程度自由がききますが、マンションのように管理組合などで防音指定されている場合、建物に専有部がある場合など自由に施工することができない場合があります。




落とし穴

 このように建築確認申請が不必要なリフォームを行った場合、経済性やデザイン性などが重視され、その施工による室内空気環境への影響を軽視する傾向にあります。その結果、部屋の模様替え後に体調を崩される方がおられます。
 たかが壁紙や床の張り替えくらいで室内空気への影響を考慮する必要はないという人もおられますが、何か問題があってからでは遅いので、その前に対応することが肝心なことといえます。
 そのためにもシックハウス問題について知ることが大切で、その対策について学ぶことが必要になります。







・一般社団法人日本環境保健機構
   http://jeho.or.jp/
 TEL:03−6869−8270 FAX:03−6869−8272
・NPO法人シックハウス診断士協会
   http://www.sicklife.jp/index.shtml
 TEL:03−3524−7127 FAX:03−5847−8236
 環境に由来する健康問題であるアレルギー、シックハウス症候群、化学物質過敏症のご相談を受け付けております。


(集合住宅管理新聞「アメニティ」 2014年10月号掲載)