住まい方

シックハウスと健康(10)

シックハウスの改善に向けて

 現状の住まい(生活空間)における室内の空気質やその空気質に影響を与える要因などを調べた結果報告書と医学的な見地による結果から具体的なシックハウス対応を検討します。  このシックハウス改善には大きくわけて二つあります。一つはシックハウスを引き起こした空間に何らかの原因物質があった場合、その原因物質を除去することによる室内環境の改善です。もう一つは医学的な身体の改善対応になります。




 まず室内環境の改善は、室内空気質に影響を与える要因を排除する、例えば換気を計画的にかつ効果的に行う手段を講ずる、原因物質を生み出す要因を撤去するなどが考えられます。
 しかし、難しいのは室内環境の改善(室内空気質の改善)を行った場合でもすぐに体調が回復する場合とそうでない場合があります。これはその人の体調の度合いやトラウマ状態(一度その空間にてシックハウス症候群の体調不良を起こすことで、例えその空間の空気が体に問題ないレベルでもその空間に入ると体調に異変を起こす)なども影響します。
 次に住まう環境は一般的には問題のない空気レベルにおいても一度体調を崩した人にとってはより過敏に反応することも考えられるため、医学的なアドバイスを受けながら徐々に改善する方向にもっていく必要があります。このあたりは繊細な部分であり、各問題のケースごとに対応は異なります。


大切なことは・・・

 シックハウス症候群の体調不良を起こした時に医療機関を受診することなく勝手にシックハウスだと判断をしないことが大切になります。シックハウス症候群の症状だからとシックハウスと思い込み、実は他の病気だったということもあります。まずは診療と建物に原因があるかの調査、それらからどのような対応が最適かを決定することを念頭に入れてください。







・一般社団法人日本環境保健機構
   http://jeho.or.jp/
 TEL:03−6869−8270 FAX:03−6869−8272
・NPO法人シックハウス診断士協会
   http://www.sicklife.jp/index.shtml
 TEL:03−3524−7127 FAX:03−5847−8236
 環境に由来する健康問題であるアレルギー、シックハウス症候群、化学物質過敏症のご相談を受け付けております。


(集合住宅管理新聞「アメニティ」 2015年1月号掲載)