住まい方

シックハウスと健康(11)(最終回)

シックハウス問題から学ぶ、知っておくべきこと

 飲食により口から入るもの、皮膚に接触するものに関しては安全で安心と謳われる商品の購入に関心が高かったけれども、呼吸時に吸う空気に関しては…というのが今までの考え方でした。しかし、シックハウスと呼ばれる住まいが原因で引き起こされる健康問題により改めて気づかされたのが空気(空気質)の大切さでした。




目に見えない空気から健康を考えてみませんか

 室内空気は普段の生活をしているだけで汚れます。例えば、呼吸をするだけでも、布団の上げ下げをするだけでも、また、シックハウスの要因の一つである建材から揮発する化学物質でも空気を汚す原因となります。  その汚れた空気を吸い込むことで様々な健康問題を引き起こします。昨今の住宅では気密性が向上し、省エネの観点や遮音性などプラスの面が多くあることも事実です。しかし一方では例えば冬場に暖房器具で暖めた空気を逃がさないために空気の入れ替えを行わない傾向にあります。

換気の必要性の認識

 換気を行い新鮮な空気を取り入れるという習慣が減ってきた今、住宅では24時間機械換気を設置することで外気との空気の入れ替えを行う方法がとられています。しかし、機械換気の音やランニングコストなどの問題で機械換気の運転を止めてしまうケースも見られます。なぜ機械換気が設置されているのか、空気を入れ替えることがなぜ必要なのかを改めて考える必要があります。


最後に…

 シックハウス問題により学ぶことは、普段意識することのない空気(空気質)が健康に影響を与えているか、いかに換気が必要であるかということ。さらに現代社会において室内空気質に影響を及ぼす化学物質が使われ、その有益性と有害性をしっかり理解した上で生活に役に立てていかなければならないことを知ることが大切です。(終わり)



・一般社団法人日本環境保健機構
   http://jeho.or.jp/
 TEL:03−6869−8270 FAX:03−6869−8272
・NPO法人シックハウス診断士協会
   http://www.sicklife.jp/index.shtml
 TEL:03−3524−7127 FAX:03−5847−8236
 環境に由来する健康問題であるアレルギー、シックハウス症候群、化学物質過敏症のご相談を受け付けております。


(集合住宅管理新聞「アメニティ」 2015年2月号掲載)