住まい方

アレルギーと健康(7)

食物アレルギー(その2)

食物アレルギーが関与するアレルギー


一般的な即時型症状タイプの食物アレルギー以外に、食物アレルギーが関与する乳児アトピー性皮膚炎や特殊型として、口腔アレルギー症候群と食物依存性運動誘発アナフィラキシーなどがあります。


(a)乳児アトピー性皮膚炎
 食物アレルギーが関与する乳児アトピー性皮膚炎は0歳児や1歳児で非常に多く、80〜90%に卵や牛乳などの食物が関連しているといわれます。但し、年齢が大きくなるに従い食物の影響は少なくなるといわれます。


(b)食物依存性運動誘発アナフィラキシー
 原因となる食物(多くは小麦や甲殻類)を摂取して数時間以内に運動をしたときに、じんましんなどの皮膚症状や腹痛、下痢、嘔吐などの消化器症状、さらに重症の場合はアナフィラキシー症状が現れます。中学生から成人に多くみられ、学校で発症することも少なくありません。


(C)口腔アレルギー症候群(Oral Allergy Syndrome:OAS)
 特に果物や野菜を食べた直後に唇や舌、口の中に痒みが出現するアレルギー疾患の一つです。花粉症との関係が深く、スギ花粉症やシラカバ花粉症の方にこの口腔アレルギー症候群の合併がみられます。
【原因になる食物】
トマト、リンゴ、モモ、サクランボ、ナシ、イチゴ、ウメ、セロリ、ニンジン、ジャガイモ、トマト、キウイなど


(d)ラテックス-フルーツ症候群(latex-fruit sydrome)
 ラテックスアレルギー患者の約半数がアボガドやクリなどに対する即時型アレルギー反応を呈します。
【原因になる主なフルーツ】
アボカド、クリ、バナナ、キウイ、パパイヤ、パッションフルーツ、イチジクなど


食物アレルギー以外の食物による有害反応


食物が原因でアレルギー様の症状を引き起こした場合でも食物アレルギーとは無関係のものがあります。食物によって体調を崩した場合、すべてを食物アレルギーと関連付けてはいけません。


食中毒 食物の中の細菌やウイルス、自然毒により発病
(例)ノロウイルスに汚染された生かきの喫食による食中毒
食物不耐症 体質的な消化不良が原因
(例)乳糖不耐症
薬理活性物質
(仮性アレルゲン)
食物に含まれている化学物質が原因となってアレルギー様の症状を引き起こす
(例)サバによるじんましん(ヒスタミン中毒)

 一般社団法人日本環境保健機構
 http://jeho.or.jp/



(集合住宅管理新聞「アメニティ」 2017年6月号掲載)