その他管理業務全般

メンテナンスのプロを育成

 

三菱電機ビルテクノサービス 教育センター(東京都・小平市)

現在私達の快適な生活に重要な役割を果たしているエレベーター。マンションにとっては大切な資産でもあり、そのメンテナンスを怠らないことは居住者の安心・安全を守ることからも必要不可欠です。今回はそんなエレベータをはじめ各種ビル設備のプロフェッショナルを育成する三菱電機ビルテクノサービスの教育センターを訪問しました。

 広大な敷地に充実の教育設備 教育センター

三菱電機ビルテクノサービス(本社・千代田区)の教育センターは新宿から約20数分、武蔵野の面影を残す緑豊な静かな街「花小金井駅」から多摩湖自転車道の緑の木々を進んだ場所に位置します。
敷地面積3万5000平方bにエレベーターやエスカレーター、冷凍空調機、ビルシステム設備などの技術研修施設、研修寮、体育館、グランド、テニスコート、イベントホールなどが備えられ、年間延べ3万人の社員がここで研修を受けるそうです。研修は新入社員だけではなく中堅、管理者に至るまで、それぞれの役割に応じた細かな教育が行われます。

 実践的環境でプロフェッショナルを育成
同センターの主な教育体系は経営や営業に係る人材の教育と昇降機やビルシステムなどの各種設備の技術者教育に分かれています。
同社のメンテナンスに係る技術者(同社ではフィールドエンジニアと呼ぶ)が新人から一人前のフィールドエンジニアになるには約3〜4年の期間を要し、その間、実際の現場での指導も並行して行われ、各種技術試験を合格し初めて現場で基本的な保守、点検、故障対応などの修理が行えるようになるそうです。
さらにその後も各種研修を続け、より高度な技術を身につけた責任あるフィールドエンジニアが育成されます。
昇降機の据付やメンテナンス、冷熱技術などの各研修を行う建物内には、各種空調機、ビルシステム教材のほか、エスカレーター実機5台、エレベーター実機が46台設置されています。
充実した設備を使った実習風景 エレベーター実機は昭和33年製造のリレー形式の物(もちろん可動します)から最新の高速機種まで様々な機種が設置されており、各機種に応じた確実なメンテナンス技術を習得できるそうです。また、これにより定期的なメンテナンスだけでなく万が一の故障時にも速やかに対応できるエンジニア教育が行われます。

 ひとり一人の社員を丹精込めて育成
当日は新入社員を中心に研修が行われており、指導員の方や研修を受ける皆さんの真剣な風景を見学することができました。
同社担当の方は「たとえコストが掛かっても基礎の基礎から教育を始め、指導とフォローに時間を掛け、確かな技術と豊な人間性を持った社員を育成することでお客様のご期待に応えていきたいと考えている」と話します。。

据付からメンテナンス、緊急時対応、ビルシステムなど各種設備を揃えそれらをフルに活用した教育がここでは毎日行われています。 これらを経験し高度な技術を持つフィールドエンジニアが居て初めて安全で安心なエレベーターが運転されます。
改めてエレベーターのメンテナンスの重要性を感じた訪問でした。

    
昭和33年製、リレー回路の制御盤と巻上げ機



(2009年6月号掲載)