水害対策の見直しを…(447号/12月)
先日の台風15号、19号そしてその後の大雨は大変な被害をひじょうに広い範囲に及ぼした★遅ればせながら被災者の皆さまにお見舞を申しあげたい★被害のうちここで取り上げたいのはマンションの水害である★マンションは高層階があるから水害には強く、下階は上階に避難できるから、比較的安全だと思っていた★ところが大都市・川崎市の真ん中で1階の住民が浸水のため亡くなった。また、川からかなり離れた超高層マンションの地下が水没して水も電気も供給できず住民は他の場所への避難を余儀なくされたというケースも続出した★超高層のみならずマンションでは給水設備や電気設備が地下か一階にあるから浸水対策はもとから重要だ★盲点をつかれたともいえるが、そもそもはやはり危機管理対策の不足というほかない★改めて災害対策の見直しを考えたい。
集合住宅管理新聞「アメニティ」447号(2019年12月)掲載