マンションの建替えを決めるさいの議決要件の緩和などが法制審議会にかけられることになった★マンション建替えの件数はこれまでの総数でも４００弱であり、住戸総数からいえば確かに少ない★しかし建替えの必要性は建築後の経過年数だけでは決められない★だから実際の建替え必要数がどれだけかは分かっていない★建替え不要、直せばまだ大丈夫と考えている持ち主が意外に多いのかもしれない★そのせいか建替えでなく再生を選択するマンションが増えている★しかし建設業者や一部の専門家からは建替件数の少ないことを嘆く声は高い★その理由としていわれているのが建替議決要件の厳しさだ★過去に法律にあった建物の腐朽要件は廃止された★更に要件緩和に走るのが本当に住民のためになるのかよく検討を重ねる必要があると思う。
(集合住宅管理新聞「アメニティ」第４９５号　2023年12月５日）