マンション住民のコミュニティ 2022-3

新首相は車座になって話を聴くという★車座になれば話す人と聴く人が同じ目線になるからその姿勢は大いに結構である★しかし国民生活万般の生活状況や意見は多種多様で、マスコミ報道から国会・地方議会の論議、氾濫するあらゆる文書からSNSに至るまで、膨大で無数にある★個々に話を聴くだけではとうてい全貌はつかめない★場合によっては仲間うち、同じ意見だけ聴くことになりかねない★だから甚大な材料から何をどうやって選ぶかの姿勢こそ問われる★国全体を治めるのは単純にはいかないが、マンションはどうだろう★車座はいらない★普通にコミュニティが成立していてコミュニケーションができれば住民の意見は理事会に自然に入ってくる★もしそうなっていないところは、それなりに考えて意見を聞く仕組みを求める必要があるが。
集合住宅管理新聞「アメニティ」474号(2022年3月)掲載