監事が閑職と誤解されているがじつは要職なのだ(437号/2019年2月)
日産自動車のカルロス・ゴーン元会長★世界でも最大のコストカッターだそうだがカットしたコストを自分の懐に入れるのでは呆れるほかない★長年のワンマン経営の弊害という指摘は当然だが、次々と金を自分のものにする手口が暴露されるのには驚く★それにしても監査役は何をしていたのだろう★株式会社における監査役の無力は長年の懸案だが、本来強大な権限のあるはずのポストである★マンション管理組合では最近監事の役割発揮の裁判例があった★それは監事が自ら招集した総会で一部理事の解任提案をして可決したことが有効だと判断されたことだ★争いになったのは監事の議案提案権の有無だったが権利はあるとなった★監事は総会を招集できるのだから議案提案権もそれに伴うのは当然との論理だが納得できる★監事が閑職と誤解されているがじつは要職なのだ。
集合住宅管理新聞「アメニティ」437号(2019年2月)掲載