『マンション管理員オロオロ日記』という本がある★私が読んだのは発売後一カ月で第六刷だから良く売れている★内容は「オロオロ」どころか、こういう管理員ばかりだったら管理の水準は何倍も上がるような立派なものだ★しかし、だからこそ区分所有者や理事会そして管理会社の無理解のために夫婦とも次々に悩まされることになる★この本はその毎日の苦闘の記録だ★私たちにいろいろに考える材料を提供してもらったと思えるものでもある★ところで皆さんは理事としてあるいは居住者として自分のマンションの管理員の人たちとどうつきあっておられるだろうか★立場が違うから時には見解が一致しないこともあろう★しかしマンション管理ということでは、それぞれの位置からの協働者だという視点が求められるのではないだろうか。
集合住宅管理新聞「アメニティ」461号(2021年2月)掲載