住宅問題のそもそも論 2024-2
年の初めにあたって住宅問題のそもそも論を大きな立場から考えてみたい★衣食住という言葉があるように、住宅問題は人間生活の基本要素の一つだ★第二次世界大戦前の借家中心の時期、敗戦後の公営住宅建設の時期、その後の持ち家推奨の時期と変化してきた★われわれはマンションに住んでいるから「持ち家」族であるには違いないが、必ずしもマンションがベストだと満足しているわけではない★二つの老いなどに象徴される昨今のマンション事情を見ればどうしても「持ち家」政策がよかったかどうかという疑問も湧いてくる★住宅はなんといっても生活の基本要素なのだから国や自治体が公営住宅、公共住宅にもっと力を入れるべきではなかったか★マンションに住んでいながら何を言うかとの声もあるかもしれないが、これは言っておきたい。
(集合住宅管理新聞「アメニティ」第497号 2024-2)