タエコマンションライブ 2010(1月~12月)

この1年頑張りました
介護福祉士取得、15Kgの
ダイエット、英会話…

 

 

 師走ですね。今年も残すところ1カ月となりました。やり残した事はないか?とか、思い残す事はないか?とか、今までは、ものすごく気になっていたのですが、今年はあまり気になりません。
 それは、どうしてかといえば、やり残した事より、やりたい事、挑戦したい事が多くて年末とか、新年とか、歳をとるとか考えないようにしようかなと思っているのです。
 とりあえず1年間を振り返ると1月に介護福祉士の国家試験を受験しました。試験勉強している最中に、交通事故に遭い痛み止めを飲みながらの試験でしたが、根性で合格しました。
 落ちたって、事故があって大変だったんだからと慰められるに違いないと思うと、逆に落ちたくないって感じました。けっこう負けず嫌いな自分に驚きました。
 そして、春になり、事故から半年が過ぎたというのに、首や背中の痛みは消えることはなく、落ち込みかけた頃、体重を落とせば治るのでは?と職場の看護士に言われ、ダイエットを決心したのです。痛みを消したい一心で、必死で取り組みました。結果、6カ月後に、15kgの減量に成功しました。体は軽くなりましたが、痛みは軽くなりませんでした。でも、マンションのエントランスホールで、知り合いに「えっ?誰?」って顔をされる程痩せる事が出来ました。
 そんなわけで、何でも前向きに、良い方向へ持って行こうって、頑張れば、どうにかなるのかなぁって思うようになりました。首と背中の痛みは、続いておりますが、かえって、負けん気に、拍車がかかっております。
 先日、長男が英語の勉強頑張って、外国で仕事したいなぁと言ったのです。となると、将来、国際結婚てな事もありか?と思うと母として私も、英語を勉強しとかないと駄目だと思い早速、通信教育を申し込みました。
 やりたい事は、先送りにしない。今日も、私は外階段を誰よりも速く駆け降ります。

(集合住宅管理新聞「アメニティ」2010年12月号掲載)
【つづく】

 

事故で頸椎を痛めて1年
苦痛を分かってくれる
先生がすぐ目の前に!

 

 

 

 朝起きるのが辛い季節になってきました。猛暑の夏、残暑の秋を通り抜け、涼しくなるのが楽しみだったのに、寒くなって来ると大汗を流していた頃が、懐かしくなって来るのだから全く勝手ですよね。
 さて、昨年秋に、追突事故に遭い頚椎を痛めてから、一年が経過しました。この一年間頭痛と背中の痛みに悩まされ続けていた訳ですが、その痛みも何とか落着いたというか慣れて来たといった方が良いのでしょうか。
 この一年間、ほとんど毎日のように整形外科へ通い、リハビリを受け、仕事中、痛みに耐えられない時には、痛み止めの薬を飲み、頑張って治そうと努力をして来たのです。
 しかし、もう、何だか嫌になって来てしまったのです。整形外科へ通うのが、ある日、突然、苦痛になって来てしまいました。頚椎、捻挫、いわゆるムチ打ち症というものは、他覚的には、理解してもらえず、自覚症状のみなので、医者にまで、まだ痛いのか?的な事を言われてしまうのです。一カ月に一度の院長診察の度に、泣きたくなっていたのです。
 そんな訳で、もう止めました。整形外科へ通うのは、おしまいにしました。そこで、何と、灯台元暗しってやつですか? 我がマンションの目の前に、堂々と看板を出していたのに素通りしていた、整骨院へ通い始めたのです。
 その整骨院で、初めて私の苦痛と体の状態にしっかり寄り添ってくださる先生と出会ったのです。あんなにしんどい思いをして、整形外科へ通い続けたのが、馬鹿みたいでした。こんなに近くに、救いの神が居たのです。
 マンションのエントランスホールを抜けて道路を渡ると整骨院です。どんなに治療が厳しくて、ふらふらになっても、何とかエレベーターまで辿り着けば、家まで帰って来れる距離なのです。天国です、本当に。
 また、まだ完治までには時間が必要ですが、再び前向きになることが出来ました。

(集合住宅管理新聞「アメニティ」2010年11月号掲載)
【つづく】

 

今、一番の私の贅沢
近所の温泉に行く事
低料金でリフレッシュ!

 

 

 

 猛暑に苦しんだ夏も終わり、新学期が始まりました。まだまだ、残暑は厳しいですが、朝晩はだいぶ涼しくなりました。多くの虫の音と共に秋は、確実に訪れています。
 さて、最近のテレビ番組で、『あなたにとって少し贅沢したなと思う事は?』と街頭でインタビューしていました。景気が悪いから、庶民の生活を知りたかったのでしょう。
 涙ぐましい事から、それは本当の贅沢だろうという事までいろいろありました。自動販売機で缶コーヒーを買う。これは、普段はスーパーの安売りのコーヒーをポットに入れて持ち歩いているそうです。バスに乗る。通常は、かなり歩いています。回っていない寿司を食べる。回ってても高価なものもあると思いますが。バーゲンでもないのに、洋服を買う。これは、本当の贅沢だと思うなぁ。
 ところで、私の最近の少しばかり贅沢だなと思うのは、マンションにも風呂があるのに近所の日帰り温泉へ行く事です。以前は、体中に贅肉がついていたので、近所だから同じマンションの方に会ったら、嫌だなぁと思っていました。実際、親しい御近所の方が、洗面用具を持って通っているのを知っていました。狭いユニットバスでない場所で、足を伸ばして入りたいなぁと思っていましたが、諦めていました。
 しかし、この度、減量に成功し、少しばかりの贅沢が出来る様になりました。平日なら温泉に充分に浸かり、岩盤浴で汗を流し、昼食を軽く食べても、私のパートの時給程度です。露天風呂もあるので、目を閉じて想像力を働かせば、全日本温泉めぐりの旅にも出掛ける事が出来ます。これは、かなりの贅沢気分です。おまけに、岩盤浴に入る前には、日本の名水が飲み放題です。
 すっかり、温泉でリフレッシュして帰宅した後は、滅多に動かさないクーラーを動かし、ほてった体を良い具合に冷やし、床に大の字で寝るのが、今一番の贅沢です。

(集合住宅管理新聞「アメニティ」2010年9月号掲載)
【つづく】

 

腰の痛みをとるため
始めたダイエット
10キロ減量に成功

 

 

 暑い日が続きます。熱い暑い、半端でない暑さです。子供達は、夏休み真っ最中で、我が家の次男は、部活動には大変熱心に取り組んでおりますが、宿題は、勉強はどうなっているのでしょう。休み前の個人面談は、まったく穴があったら入りたかったのです。親の心子知らず、夏休みを楽しんじゃっています。
 さて、私、この度ダイエットに成功致しました。世の中、色々なダイエット方法が、蔓延しておりますが、私の成功例は、たまたまそうだったのかぁという事がきっかけです。
 中年過ぎて、ぜい肉が付き始めて、何か鏡に映る自分がまんまる狸さんになって来たけれど、何が幸せそうに見えるかぁと。おいしい物は欲しいだけ食べていたのです。
 エントランスホールで、たまに会う知り合いに、太ったでしょう、と言われてもそうかなぁ程度の認識でした。
 ところが、昨年9月に追突事故に遭い頚椎を痛めて以来、毎日のようにリハビリに通い続けて10カ月余り、何となく背中の辺りが軽くなって来たのを感じたのです。それが、リハビリでやっていた肩甲骨の運動の結果だったのです。しかし、これだけでは体重は落ちません。
 ある時、頚椎の痛みがとれないと言う私に職場の看護士が体重をもっと落とせば、楽になるよと言ったのです。
 それからが、私のダイエットの日々の始まりでした。食事は野菜中心、間食はしない、ジュースは飲まない。一日のカロリーを計算しながら食べました。ジョギング等の運動もしました。肩甲骨の運動も毎日します。
 私はお菓子大好きだったのです。が、体重が減って来て、腰の辺りが軽くなると体重が落ちるのが楽しくなって来て、食べなくても平気になって来たのです。
 結果、10㎏の減量に成功です。事故のおかげ様、頚椎の痛みを取りたいという願いが成功して、災いを転じて福でした。

(集合住宅管理新聞「アメニティ」2010年8月号掲載)
【つづく】

 

もやもやしている私達に
日本のサッカー選手から
夢と勇気をもらいました!

 

 

 ついこの間、新学期を迎えたと思っていたら、もう7月です。今年の夏休みはどうやって過ごそうかと考えて、少しはうきうきする一方で、選挙もあるので日本の将来に不安を感じたり、明るい希望も思い描いてみたり、何だか、落ち着きません。でも、そんな中でサッカーワールドカップは、私たちに夢と希望を与えてくれました。
 駄目だ、駄目だと言われても己の信念を貫き通せば、きっと何かを掴む事が出来るという事を教えてくれました。勝ち進む度に私たちに勇気をくれた気がします。
 最近の政治や経済に期待してみたり、絶望したりの連続である私たちのやるせない意識の中に明るい光を射してくれるのはやはり熱いスポーツ魂なんだなぁと思うと、南アフリカの地で戦っている選手たちが眩しく感じて来たのは、私だけではないはずです。
 この不景気と言われている中でも、好きな職業に就いて、働いている人、生きがいを持って働いている人は良いのですが、仕事が無くて働けない人、自分の好きな仕事に就けずに悶々としている人には、負けだと思っても何か抜け出す方法はあるはずだと考えてほしいのです。
 ある選手がインタビューで言っていました。『僕たちは、下手くそです。でもへたっぴなりの戦い方がある事を見せてやります』と、深いなぁと思いました。
 才能が無くても、背が高く無くても、努力に勝るものはないと言う事です。我が家の息子たちもオリンピック選手を目指して、同じマンションに住む友だちと、特訓と称して外階段を登ったり下ったり走り回っていた時代がありました。そんな日々の積み重ねが運動会のリレー選手となり、地区優勝へと繋がり、中学生となり、高校生となって全国大会へと進めているのでしょう。
 どんな小さな一歩でも、きっと大きな一歩へと繋がるのです。

(集合住宅管理新聞「アメニティ」2010年7月号掲載)
【つづく】

 

最近、腹立つ事が多い
歳をとったって事?
ココロ広くですネ!

 

 

 仕事の休みの朝、目覚めると外は雨だったという時、何だか損した様な気持ちになりませんか。晴れていれば、洗濯や他の家事をするのも素早く終わらせて、何処かへ出掛けようかなどと前向きな気分になれますよね。梅雨の時季、楽しく過ごせる工夫をしましょう。
 さて、誰もがある程度、歳を重ねると感じる事なのでしょうが、これは駄目だろうとか、腹が立つ事が多くなりませんか。
 例えば、朝、仕事に行くために駐車場へ向かう時、エントランスの正面に停車している車があると、まず腹が立ちます。というのは我が家の車はそこに車があると出庫するためには、1回道路に鼻面を出してバックしてからでないと、出られなくなるのです。急いでいる時に何てことだと思うのです。そこで、性格の悪い私は、出る直前に、クラクションを一発鳴らして、警告してから職場へ向かうのです。それで、気がついて出られるように車を移動してくだされば、素晴らしいのですが、大抵は、何だ!おばさん!という顔をする。だから、私は車の中から迷惑ですよ!と怒鳴って発信するわけで、といっても窓が閉まっているので聞こえないでしょうが。
 それから、いつから煙草片手にバイクを運転して良くなったのでしょうか。運転中、前方を走るバイクがフラフラしているので、危険だなと思っていたら、ポイ捨てをしてから急発進で去って行きました。まったく危ないったらです。片手運転の上にポイ捨て、常識というものは、どこへ行ってしまったのでしょう。
 こんな感じで、マンションを出て職場へ着くまで、腹立たしい事が続いた日は、仕事中にまで引きずってしまいます。
 使った道具は、出したままにするなよ、仕事中は無駄口きくな、化粧濃すぎないかな、しっかり回りを見て仕事しなさいよ等、あらゆる事が、小言の対象になってしまいます。でも、広く大きな心で構えていないといけないのですね。歳を重ねたって事です。

(集合住宅管理新聞「アメニティ」2010年6月号掲載)
【つづく】

 

寮生活の息子から
連日、メールの嵐
離れた方が分かり合える?

 

 

 

 

 春の訪れと共に新しいスタートを切ったのもつかの間、大型連休です。我が家は、私も主人も連休とは関係ない職業ですし、子供は部活動の合宿があるので、家族旅行なんて事したのは、いつだったでしょうか。毎年毎年のように、テレビで、海外脱出ラッシュとかで、成田空港の風景が映し出されるのを、羨ましく見ているのは私だけでしょうか。
 さて、長男が大学の寮へ出発して1カ月、ようやく淋しさにも慣れて来ました。と、言いたいのですが、何だかんだと連日のようにメールの嵐です。メガネをどこに置いたのか見付からない!野菜を漬けた、お酢は食べたら捨てるの?奨学金の手続きってどうする?自転車に乗ってて坂道でこけたぁ!友達、バスケ部と剣道部の奴で、超オモシロイ!教科書買わなきゃ!これから、先輩と焼肉食べに行くから!こっちさぁ、物価安いかも、母さん大根いくらで買ってる?午後からウエイトトレーニング行くんだぁ!頑張るねぇ!プロティン買いたいんだけどどうしよう?等々、こちらからメールする事は、結局まったくなくて、離れていても彼が何をしているのか手に取るようにわかる毎日です。
 そんな訳で、淋しがっているどころか、共に生活するよりも、お互いを理解しているのではないかと思う毎日です。
 連日のように息子とメールであらゆる話題で盛り上がれるので、彼の考えている事とか、やりたい事とか知る事が出来て幸せな毎日です。たぶん、一緒に暮らしていたらこうはならないのかも知れませんね。
 同じマンションの同級生の母親達に話しを聞くと、朝早く出て行って帰宅は深夜で、何をしているのか、何を考えているのか、毎日同じ部屋に居るのに、わからないわよまったくね、と言っています。そんなものなのでしょうか。
 たぶん、離れているから、嫌な事は見えないし、お互い良い事だけ言うだろうし、離れていた方が、幸せなんですね。

(集合住宅管理新聞「アメニティ」2010年5月号掲載)
【つづく】

 

長男の寮生活スタート
狭く感じた3LDKが とても広く感じて

 

 

 

 春だなと思ったら、嵐と共に寒い日が、再び訪れたりもしましたが、着実に春はやって来ました。桜の便りも届く頃となりました。
 我が家の長男は、そんな春の嵐の最中に、あわただしく、大学の寮へと旅立って行きました。高校3年間で打ち込んだ水泳で、全国大会まで行ったものの、まだまだ満足する結果は出せなかったので、さらなる飛躍のための第一歩を踏み出したのです。
 そんな訳で、高校を卒業し3年間過ごした水泳部の寮から、マンションへ帰って久し振りに家族四人で暮らしたのは、3週間程でした。その3週間も、小学生の頃から世話になっていたスイミングクラブへ練習に行ったり、大学では自炊になるので、そのための準備をしたりで、瞬く間に過ぎて行きました。
 再び長男が居なくなった家は、同じ3LDKのままなのに、とても広くなった気がします。3週間前に帰った時は、とても狭く感じるほど、存在が大きく、4人家族でぶつかり合いながら、暮らしていたのに、と思います。急に静かになったようで、1人居なくなってだけなのに、とても淋しくなりました。
 思えば、高校の3年間も居なかったのに、3週間で4人家族だってことを実感してしまったからでしょう。狭い子供部屋に、兄と重なり合うように眠り、兄が弟の勉強を見てくれたり、弟は兄にケンカを売って、仕返しされたり、夫婦ケンカに参加してみたり、とても賑やかに過ごしたのです。
 出発の朝、あなたが居てくれると毎日、楽しいから行かないでね! と言ってみたのですが、そんな事ありえないから! と言い返されてしまいました。彼の心の中では、家族の暖かさも大切なのでしょうが、追い掛けている夢の方が、もっともっと大きくて大切なんだなと逞しさに感動しました。
 親として私が出来ることは、この3LDKのマンションの1室を、彼が夢を追うのに疲れた時、安らげる場所にしておくことなのです。

(集合住宅管理新聞「アメニティ」2010年4月号掲載)
【つづく】

 

希望に満ちた春です!
子供達の成長見守り 道に迷ったら手助けを

 

 

 

 頬に当たる風が、暖かくなりました。野原の日だまりには、土筆が頭をのぞかせています。春が、やって来ました。夢と希望と期待に、胸の高鳴る季節です。
  我が家の長男は、高校を卒業します。思えば3年前、自分自身で他県の高校へ進学し寮生活をすると決めた時、成長を喜びつつも、胸の張り裂ける思いでした。入学式の後、一人で寮の中に走って行く背中が、涙で滲んで見えなくなったのを覚えています。
  そして、それからしばらくの間は、同じマンションの同級生の姿を見ると、長男の事が気になり、せつない気持ちになって、涙が出て仕方がありませんでした。
  しかし、そんな親の気持ちを知っていたのか、彼は、卒業間近になるまで、家に帰りたいと一度も言いませんでした。親元に帰れるのは年末年始だけでした。試合の応援に行った時だって有名人の追っかけのように、移動のバスに乗るほんの数分だけの会話だったり、クラブの監督に見つからないように、好きな食べ物を差し入れたりしたものです。携帯電話さえ禁止だったのです。テレビも、見ることもなく、勉強と練習の日々でした。そんな状況だったので、流行の音楽やタレントの話題は、自宅通学のクラスメイトに教えてもらうくらいで、3年分そっくり抜けているのです。が、手紙を書いたり、本を読んだりする時間が豊富にあったので、3年間でかなり本を読んだようです。在学中に、彼から受け取った手紙は宝物となるでしょう。
  昔から、可愛い子供には旅をさせろと言いますが、この3年間での成長を見ると本当だなと思います。物の考え方、他人との接し方、親との接し方、あらゆる面で親の私が予想できなかった結果でした。
  マンションの駐輪場で、深夜に、座り込んで騒いでいる高校生もいます。それも、彼らの成長の過程なのでしょう。大人達は彼らが迷った時、いつも助ける準備だけしましょう。

(集合住宅管理新聞「アメニティ」2010年3月号掲載)
【つづく】

 

TVのヒーローになりきっていた息子もこの春、大学生。
夢は持ち続けてほしい

 

 

 

 寒い毎日が続いています。センター試験も終わり、受験シーズン真っ最中です。体調には充分に注意して、頑張ってほしいものです。
 年明けから、新聞も、テレビのニュースも、夢を描けるような内容のものが少なく、嫌になります。政治にも企業にも期待出来ない世の中になってしまったのでしょうか。そんな事は、ないと思います。こんな時だからこそ、元気を出して、夢を持って、理想に燃えて、若者達に頑張ってもらいたいです。身動き出来なくなった大人たちを踏みつけて乗り越えていってもらいたいです。
 我が家の長男も、春には大学生ですが、将来、社会人となった時、自分は何が出来るだろうと悩んでいるところです。
彼が、テレビの戦隊物のヒーローになりきっていた幼い頃、世界征服も地球征服も夢ではなかった。ブロックで作った武器を背中に付けたり、手に持ったりして仲間を集めて、マンションの外廊下や階段を走り回り、悪者を成敗していたものです。弟も、お母さんも僕が必ず守ると言い張っていました。そんな頼もしかった兄は、世界征服は簡単に出来ないと知り悩んでいるのです。
 しかし、あの頃と何も変わってはいないのです。“僕が必ず守る!”と思っていた純粋な気持ちを持ち続けてほしいと母として思うのです。鼻の頭に汗をかいて、吐きそうになるまで走り回っていたあのままの気持ちでいてほしいと思います。
 先日、あるテレビで、定職につかずにいる若者の話題が放送されており、その中で一人の男性が、苦労して働きたくないし、食べられて病気しないで過ごせたら良いと思うと語っていました。
 本当に、それで良いのですか。良いはずありません。世界征服も、地球征服も、簡単には出来ません。無理なのかも知れません。でも、努力する価値はあります。頑張って何かを掴んでほしいのです。

(集合住宅管理新聞「アメニティ」2010年2月号掲載)
【つづく】

 

新年に希望を託し健康に気をつけて
今年も頑張りましょう!

 

 

 

 明けましておめでとうございます。
 新しい年となりました。昨年末の一年を表す漢字一文字には「新」という字が選らばれました。世の中全体が、新しく良い方向に向かうように新しき年にも希望を託したいと思います。
 ところで、我が家は長男が春には大学生となります。大学へは行かせてやりたいと考えていましたが、経済的には苦しいなと思っており、専門学校で資格を取って、安定した職業に就く道もあると彼の耳へは、度々入れてみました。大学を卒業したからといって、順調に就職できる世の中ではないのです。
 だから、私の職場では男性の看護士や理学療法士の方々が、日々生き生きと働いているのを見ているので、資格をしっかり身につけて働くのも素敵だよと話してみたり、大学へ行って何がしたいか、はっきりと意志がないのなら、行く意味がないよと強くも言ってみました。
 そして、彼は彼なりに考えたのでしょう。高校でも打ち込んでいた水泳を大学でも続けて、自分の実力でどこまで行けるのか、まだまだ挑戦してみたいそうです。それと同時に教師になるために勉強し、自分を育ててくれた中学時代の恩師のような教師としても運動部の顧問としても立派な先生になりたいと言ってきました。
 そんな訳で、親としては、出来る限りというか、無理をしてでも夢を追う息子を応援するしかないので、私達も頑張るから、お前もしっかり4年間無駄にしないように、突き進めと伝えたのです。
 思えば、私自身だって、親に甘えるだけ甘えて成長し、親の思っていた娘には、育ってないものね!
 息子には息子の人生ですね。
 まだ当分、毎朝、マンションの外階段を全速力で駆け降りて、車に飛び乗り職場へ向かうというあわただしい日々を過ごさなければね。そんな仲間がたくさんだから頑張ります。

(集合住宅管理新聞「アメニティ」2010年1月号掲載)
【つづく】