一年間マンション理事を経験しました 2020-3
大型台風被害の屋根防水修繕費は
迅速な対応で保険で保証された
理事を務め様々な状況を知った
今年は暖冬で、暖かい冬でしたね。マフラーや手袋の出番はほとんど無く三月を迎えました。本格的な春、桜の花が楽しみです。が、新型肺炎の流行が一日も早く終息を迎える事を祈る日々です。
さて、そんな中、任期一年のマンション理事も今月末の総会を最後に新年度の役員へ引き継ぎになります。今年度は、昨年の大型台風の被害がマンションにとってはかなり大きくその対応で管理会社の担当の方には、大変お世話になりました。
あの強風に怯えながら一夜を過ごした朝、割れている窓ガラス、変形して閉まらなくなってしまったガスメーターの鉄扉、ぐにゃりと曲がってしまった窓の格子を見て、地球規模で起こっている異常気象に驚かされました。そして、その後、何日か続いた停電の中、給水ポンプの工事を昨年していた為、断水せずに過ごせた事に感謝しました。電気でなく水圧で給水する方式に替えていたため、トイレを流す水、飲料水には困らず、水でしたがシャワーを使う事が出来ました。まだ暑い時期だったので充分でした。これもしっかりとした修繕計画のおかげです。
そして、マンションとしての最大の被害が屋根防水層の剥がれでした。予想外の強風により大きな打撃を受けました。それに伴い、最上階の七階の住戸の方も被災しました。こればかりは、一日も早く工事をしてもらわないと日々の生活が大変です。これも管理会社の方の尽力により、保険会社への申請、現地調査、審査までの道のりが最短で行われ、無事修繕に必要な金額が保証されたのです。
そして結果、大規模修繕計画の屋根防水工事のサイクルが何年か分先送りになり、大変な思いはしましたが、その分で他の案件に積立金を回せますし、蓄えることが出来ます。
一年間役員を経験し、地元町内会の会合、行事にも参加、住んでいるマンションの様々な状況も知り、もっと関心を持とうと決心。
(集合住宅管理新聞「アメニティ」2020年3月号掲載)
【つづく】