明けない夜はないよね! 2020-10

主人が眠る海の近くの墓地で
鳶に気をつけながら団子食べたい
早くお墓参りに行けますように

 

     コロナで大変な日々を過ごして来ましたが、今年も残すところあと三カ月になりました。まだまだ終息とは言えませんが、上手く付き合っていかなければなりませんね。仕事柄、不要不急の外出は控えるように、まだ通達が出ているので実家にも帰れず、父、母、夫の墓参りは一月に行ったきりです。余談ですが、同じ場所で眠っています。
 あまりに申し訳ないので、お盆には我が家の仏壇には、上等なお線香と日本酒をお供えしました。生きている方々の方を大切にさせてもらいました。早く、海に面した墓地でトンビに盗られないように気を付けながら、夫の好きだった餡子のお団子を一緒に食べたいな。
 さて、そんなコロナの日々で制約は多いですが、良かった事、発見した事もあるに違いないよねと、考えています。様々な境遇の方がいらっしゃるので、私の想像を超える苦労をされていると思います。ありきたりですが、明けない夜はないですよね。悪い事ばかりは続かないと信じたいです。
 私事ですが、介護現場で働いているので、コロナでご家族との面会制限があり、元気が無くなって行く入居者を見るのはつらいです。週末になるとお孫さんや子供さん達で賑やかだった面会コーナーは、植木の花だけが寂しく咲いています。早く以前のような日々が帰って来て欲しいです。
 そんな中、心掛けている事は必須のマスク越しだと表情が笑顔でも伝わらないので、出来るだけ明るく元気な声で話しをするようにしています。疲れたなぁと思っている時もそうして居ると不思議と自分も元気になります。本当は、私が元気にして貰ってるんなだと発見しました。自宅のマンションでも、出会う方には明るく挨拶を実行中です。
 あるテレビの取材番組で、飲食店の経営者の方が、今が一番悪いどん底の時、前を見て行くのみ前しかないから進んで行きますと言っていました。同感です。前進あるのみ。
(集合住宅管理新聞「アメニティ」2020年10月号掲載)
【つづく】