バルコニーから煙草のにおい… 2021-05
初夏の風に泳ぐ鯉のぼり
爽やかな朝、窓を開けたら
どこかから不快な臭いが…
吹く風が爽やかな初夏を迎えようとしています。晴れた日に若葉の薫る空気の中、外を歩くのは気持ちが良いです。今年も、マンションの外階段には元気一杯の鯉達が泳いでいます。前向きになり難いコロナ禍の中、その姿には励まされます。
そんな爽やかな朝、仕事は休みなのに早起きした私は、部屋の空気を換気するためにバルコニー側の窓を全開しました。外気を思い切り胸に吸い込むと気持ちがすっきりしました。さて、洗濯機でも動かそうかとした時、風に乗って不愉快な空気が流れて来たのです。
それは、煙草の香りです。部屋の中で吸えないからバルコニーで喫煙しているのでしょうか。換気扇の下から吸って吐いた煙が流れて来ているのでしょうか。我が家には喫煙者が居なかったので、大嫌いな香りです。大学で環境を学んでいた友人に副流煙は、直接喫煙するより害があると教わってから、ますます嫌いになった香りです。
その日は、息子も休みだったので、彼は直ぐにバルコニーに出て、どこから流れて来るのか確認しました。両隣り、上階、下階を覗き込んで見ましたがわかりません。一応、洗濯物に臭いが着くので煙草は止めてくださいね。と声に出して言って見ましたが、聞こえたでしょうか。
そんな訳で、せっかくの爽やかな朝が台無しになってしまいました。洗濯物も外に干す気になれず、休みで家に居るのに室内干しになってしまいました。布団も干す気になれませんでした。
もちろん、バルコニーでの喫煙に関しては管理組合でも取り上げられており、禁止をする回覧が回っています。外廊下、階段での吸い殻のポイ捨てもあり、注意を促す掲示もされています。マナーを守っている喫煙者の方まで責められないように皆が正しい喫煙をして欲しいと思います。それでも、健康のためには良くないので、ほどほどにしてくださいね。
集合住宅管理新聞「アメニティ」2021年5月号掲載)
【つづく】