新年度、勤務先も新体制に! 2022-4

若いスタッフと新旧交代
老兵は見守りに徹したい

 四月を目前にして寒い日といよいよ春が来たなという暖かい日が交互に来ていました。三寒四温を実感した春の訪れでしたね。ダウンパーカーを出したりしまったりしていましたが、軽装で外出するのが嬉しいこの頃です。
 さて、新年度を迎え、私の勤務先の施設では、新体制となりました。若い世代のスタッフを役職者として定年が近い現在の主任さんの後継者として育てようとの意図かと思います。が、任命されたスタッフ達は戸惑っている様子です。不満や言いたいことがあっても主任には伝えられず困っているのが見ていてわかります。我々スタッフと主任の間に挟まってどうして良いのかと考えあぐねているのです。
 そんな訳なので、一緒の夜勤になった時、聞いてみました。主任も含めても現場では、年齢も経験もトップの私なのです。その新副主任は、私の息子と同年齢ですが、とても頭の切れる子で、現場の状況、問題点に良く気づき、私は年齢を越えて教えてもらう場面が多く、将来的には主任になれる力はあると思っています。歳も経験も重ねてしまうと見えなくなったり、以前からこんなだったからこれで良いのよねと新しい方法を取り入れるのに臆病になりますが、それをしっかり受け止めて改革しようと頑張ってくれるのです。
 それなのに、副主任になった途端に大人しくなってしまった気がして聞いてみると、主任からのダメ出しが多くて困っているのと、主任からの仕事の丸投げが目立つのでどうにかしたいと思っているらしいのです。これでは、良くなるどころか悪くなってしまいます。
 私は、若いスタッフを信じて任せて良いと考えています。副主任を中心に若手のスタッフが、現場を回して行けば良いと思っています。挑戦する前にダメ出しをしていては、現場は良くなりません。私は最高齢のスタッフとして、若いスタッフを援護射撃します。
 我がマンションの管理組合も若くなって来ました。老兵は見守りに徹するべきです。

集合住宅管理新聞「アメニティ」2022年4月号掲載)
【つづく】