40歳年下のスタッフと同じ仕事をこなしています
体力の差は感じないけれど
意識の差とは戦っているかな
経ってみれば、あっと言う間の一年間でした。定年までの最後の一年です。来春には現在の職場は退職となる訳で、着実に、じっくりと噛み締める様に、過ごしたいなと考えていたのですが、実際は、日々起こる出来事に翻弄される一年でした。
コロナ禍も、三年目を迎えたのでしょうか、そろそろ解放されたいと誰もが思っていますよね。私の仕事の現場でも、定期的なPCR検査、家族の中に発熱者が出るとコロナの疑いが晴れるまで休む様に言われているので、どうしても小さな子供さんの居るスタッフは急な休みが多くなります。大抵は、単純な熱だったりするのですが、高齢者の施設なので仕方ありません。そのため、現場は常に人手不足になります。そんな中でスタッフは疲弊して行き体調を崩してしまいます。
そんな状態の中で、充分予防していたので施設内でのコロナ発症者は出さずに経過していました。が、政府が五類と発表した直後に、一名の発症者をきっかけにクラスターとなってしまいました。同時にスタッフにも広がりました。どちらが先かは不明でしたが、現場で終息するまでの約一カ月は、悪夢の様な期間でした。残った少ないスタッフで乗り切った中で得たノウハウは、今後の糧となったと思っていますが、繰り返しくないです。
こんな中で、私は最高齢にもかかわらず最高四十歳下のスタッフと同じ仕事をこなしています。丈夫な身体を与えてくれた両親に感謝の日々です。ただ、仕事をする中で気づく事、不思議に思う事、違うかなと感じる事といろいろありますが、注意や提案をする時、若い方達との感覚の違いに迷ってしまいます。体力の差は感じませんが、意識の差とは日々戦っているかなと思います。
そんな様々な出来事に、その日その日の思いつきで反応して行動してしまったかなと反省しています。年齢での積み重ねで発揮出来れば良いけど、それ程の人生では無いかな。
集合住宅管理新聞「アメニティ」(2023年495号掲載)
【つづく】