リコール投票 2023-10

 神奈川県真鶴町でリコール投票があり、町長が失職した★首長のリコール投票は有権者の3分の1以上の署名をうけて行われるもので、成立するとはたいへん珍しい★今回は有権者台帳を不法に利用したことが原因だから当然といえば当然だ★ところでマンション管理組合ではどうか★管理組合では理事や監事のリコールにとどまらず、組合員数と議決権数の5分の1の署名で総会を招集することができる制度がある★この制度を使い、個々の役員のリコールを提案し議決されればリコールは成立する★役員の独裁や横暴な運営をチェックする民主主義的な保障としての意味は大きい★ただ制度はあるが、これは最終手段であって、実行もむずかしく、あまり使いたくない制度である★いわば伝家の宝刀であって、抜く機会がないほうが望ましいものではある。

(集合住宅管理新聞「アメニティ」第493号 2023年10月5日)