最近の防災トピックス/防災のセレクトショップ「SEI SHOP」より
1 「防災する自転車®」の売れ行きが絶好調
全国の自転車店数11,497店(2014年度総務省経済センサス基礎調査より)で、電動アシスト自転車(平均小売価格94,500円)は、1店舗当たり平均1.5台/月販売されている(2015年自転車産業振興協会調査より)。
対し、防災ショップのセイショップでは、平均的な電動アシスト自転車の倍近い販売価格(171,800円~189,000円税別)の「防災する自転車®」が、平均6台/月のペースで売れ続けている。
同商品は、通常の電動アシスト自転車には無い「パンクレスタイヤ」「走りながら発電・蓄電する回生モーター」「バッテリーに蓄えた電気をスマホなどの充電に使える二次アダプター」等を標準装備し、2013年から販売開始したもの。普段から乗れて、イザという時にも役立つ付加価値が、通常の電動アシスト自転車の約8倍の売上につながっていると、同ショップでは分析している。
2 鬼怒川水害(2015年9月)以降「トイレ処理剤」の売上急増
2015年9月7日~11日の北関東・東北豪雨による鬼怒川決壊(茨城県常総市で3000戸超浸水)を契機に「災害とトイレが身近な問題である」ことが周知され、同ショップのトイレ処理剤販売実績は、災害前半年間の売上(2015年4月~9月)に対し、北関東・東北豪雨後(2015年9月~2016年2月)には売上119%、客数145%増、熊本地震(2016年4月~9月)には売上250%、客数257%に増加した。
同ショップでは、非常食や水と同じように、最低3日分の「トイレ」を用意しておきたいという消費者の認識ができていると分析している。
3 防災用品の「耳栓」が聴覚過敏症の人や音楽家に好調
2016年7月リリースした聞こえる防災用耳栓「クオリス®」が、防災での購入以外にも、聴覚過敏症で悩む人やプロの音楽家らに好評を得ている。
同商品は、外界音を完全に塞ぐのではなく、高い音から低い音までの全ての音域で音圧を20dB減衰。音質はそのままにボリュームだけを下げ、自然な聞こえ方を保つ。普通の耳栓も、外からの音を防ぐが、同時に身体の内側からの音(歩いている音や唾を飲みこむ音など)も防ぐため、内側に音がくぐもって聞こえる。避難所などの人が集まっている所で、数日を過ごさなければ行けなくなったときでも、同商品を装着することで、周囲の騒音のボリュームを調整でき、睡眠にさえ適当な環境が作れる。
この特徴が、聴覚過敏症やその症状を持つ子の親、あるいはオーケストラ奏者やプログラマーなど音楽家の人たちに好評を博していることが、店頭での購入者ヒアリング調査から明らかとなった。
4 賞味期限に長期化の傾向、ついに「水」も15年保存へ
38年前は「保存期間1年」の商品が主流だった非常食や保存水。以降、3年、5年、7年、10年、12年と賞味期限の長期化が見られたが、今年、ついに賞味期限15年の保存水が販売された。
5 賞味期限25年の「サバイバル®フーズ」にパスタの新商品が登場
日本国内で1978年から販売されている賞味期限25年の美味しい災害用長期備蓄食料「サバイバル®フーズ」シリーズに、二種類のパスタ新メニュー「野菜のクリームパスタ」「マカロニアンドチーズ」が2016年3月に登場。東日本大震災から5年を経て、防災意識の低下も叫ばれていたが、新メニューの効果もあって、同食品シリーズは2015年対比、売上が131%伸びている。
※各商品の詳細については、SEISHOPホームページ
あるいは、
株式会社セイエンタプライズセイショップ事業部
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セイショップ担当:平井敬也(ひろや)まで