災害関連死ゼロの社会を目指す⑯(2021年4月)
雪害の場合、想定されること
前回大雨が起きた場合に想定されることについて述べましたが、今回は雪害の場合について述べます。今季は記録的な大雪に見舞われた地域も多く、積雪や路面凍結による交通障害、さらに今後暖かくなると雪崩の心配もあります。
雪害災害
雪害の代表的ものとしては、雪崩や除雪中の転落事故などの豪雪地帯特有の災害、路面凍結などによる交通事故や歩行中の転倒事故などがあります。また、冬山登山やスキーなどで豪雪地帯を訪れる多くの人々も被害に遭っています。
雪害に遭わないためにも、雪に対する正しい知識を深めておくことが大切です。
想定されること
一般的に①除雪中の事故、②車による雪道での事故、③歩行中の雪道での事故、④雪のレジャーでの事故、⑤雪崩による事故が挙げられます。
大雪時の行動
政府では次のように除雪中の事故防止や雪道運転方法、雪崩対応についてパンフレットなどを出しています。
・除雪中の事故防止に向けた対策(内閣府・国土交通省パンフレット)
http://www.bousai.go.jp/setsugai/pdf/09_siryo4_s01.pdf
・雪道運転テクニックQ&A・お出かけ前に万全の装備を紹介(国土交通省)
http://www.hrr.mlit.go.jp/chokoku/99/125/127/
・最大で時速200㎞ものスピードに! 雪崩(なだれ)から身を守るために(政府広報オンライン)
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201311/4.html
その他にも、雪道で歩行については、「歩幅を小さくし、そろそろと歩く(ペンギン歩き)」、「靴の裏全体を路面に付けて歩く」や転んだときのために、帽子や手袋をするなど、身に着ける物の工夫も安全対策となります。また雪のレジャーでの対応は、自分自身の油断や、状況判断・認識の甘さから発生するものが目立つため、危険と直結していることを理解して、準備をしておくことが必要です。
雪害の場合、事前にニュースで情報を得ることが可能となるので、その事前準備や対策をしっかり施し、油断することなく対応することが大切になります。
・災害関連死ゼロフォーラム
http://zero-forum.jp/
・一般社団法人地域防災支援協会
http://www.boushikyo.jp
・一般社団法人日本環境保健機構
http://jeho.or.jp
集合住宅管理新聞「アメニティ」463号(2021年4月)掲載