災害関連死ゼロの社会を目指す㉕ 2022年10月
一次災害と二次災害
災害には一次災害と二次災害がありますが、今回は二次災害について考えていきます。まず一次災害とは災害そのもの、またそれにより生じる被害のことをいいます。次に二次災害とは一次災害が原因となり引き起こされる別の災害、またはその被害のことです。例えば一次災害には一般的に我々も知る地震や大雨、洪水、火山噴火などが挙げられ、二次災害の例としては次のものが挙げられます。
地震
余震、通電火災、津波、土砂崩れなど土砂災害、液状化現象、ライフラインの途絶など
大雨
土砂崩れ、がけ崩れ、地滑りなど土砂災害
洪水
冠水による感電、感染症など
火山噴火
土石流など土砂災害
二次災害の対策
二次災害の対策として考えられることは、常日頃から避難場所や避難経路を知るハザードマップの確認や自分の住む地域や、訪れる場所の地質も気をつける、気象情報を確認する、また津波警報や津波注意報など緊急情報発令されたときは一刻も早く高台へ逃げるなど直ちに従うことが挙げられます。また細かい部分では火災による被害を防ぐためガスやメインブレーカーを止めたり、ブロック塀から離れたり、運転を控えるなど様々なことが考えられます。二次災害の多くは、確認不足や連絡不足が原因の場合が多く、災害が起きた際に確認や連絡体制を明確に定めて防止に努める必要があります。
普段の備え
過去の災害を振り返った場合、一次災害もそうですが、さらに被害を大きくするのは二次災害だといえます。二次災害は長引くことも多く、心身ともに疲弊していきます。また二次災害なら自力でも防げる可能性があることを知り、二次災害でどんな影響が出るのかを知っておく必要があります。
基本的に一次災害が起きた場合、必ず二次災害が起こると常日頃から意識し、対応を進める必要があります。そのために普段からの備えおよび家族でこうなった場合はこうしようなどと取り決めをしたり、イメージしておくこととも大切になります。
災害関連死ゼロフォーラム
一般社団法人地域防災支援協会
一般社団法人日本環境保健機構