身の回りの整理をしよう②
処分に困る「モノ」
先月は「モノ」を「いつ使うか」を基準に分類し、いつ使うかイメージできないものは捨てることをお勧めしました。
しかし、モノによっては捨てるにも困るものがあります。そこで今回は、それらのモノについて取り上げます。
基本はお住いの自治体にご確認を
捨てるにも困るモノでも、各自治体で廃棄方法は決まっています。基本はお住いの自治体にご確認ください。
捨てられない鉢植え・園芸用の土
園芸等で植え替えの際にでる土は、ほとんどの自治体で回収してくれません(一部の自治体では回収するところもあるようです)。
新たな土の購入と引き換えに、古い土を回収してくれる園芸店やホームセンター等を探すか、専門業者に回収を依頼するしか方法は無いようです。
土を捨てるのに併せ、鉢植え等を減らすことを考えたほうが良い場合もあります。花の世話も元気なうちはいいのですが、体力が落ちてくると大変なようです。もし、体力に不安がでてきたら、花好きな人に譲るなどして、数を減らしましょう。
家具・家電製品・衣類等は必要とする人に売る場合も
あなたには必要のない家具・家電製品・衣類等も、それらを必要とする人がいるかもしれません。
そんな時は、①買い取り専門店、②リサイクルショップ、③yahoo等のネットオークションやメルカリ等のフリマアプリ、で買い取ってもらう、あるいは売るという方法があります。
①と②は、出張買取を行っているところもあるため、重い家具等をわざわざ店舗に持ち込む必要もありません。
ただし、これらのサービスを利用しても、購入から年数が経っていたり、傷やシミがついたりしている場合は買い取りの対象にならないこともあります。また希望する価格通りでの買い取りとならないことも多いので、事前にどの様な場合は買い取りの対象とならないか等、確認したほうが良いでしょう。
③のネットオークションやフリマアプリは、自分で出品するものに値段を付けて、オークションの場合、他の利用者が入札して、最終的に値段が決まります。フリマアプリの場合、価格は出品者が付けますが、購入希望者との話し合いで最終的に決まるようです。
個人間での取引となるため、売買が成立してもなかなか入金されないといったトラブルも一部あるようですが、利用者も増えているこれらのシステムの活用も考えてみましょう。
写真・アルバムはデータ化する
大量の写真やアルバムを、単なる「可燃ごみ」だと思えれば処分は簡単なのですが、写真には個人の思い出が詰まっているため、簡単には処分できません。
そのような場合、写真をデータ化しましょう。ご自分のデジタルカメラやスマートフォンのカメラで一枚一枚撮れば時間はかかりますが、費用はかかりません。もっときれいに残したい場合、お手持ちのプリンターにスキャン機能があれば、写真をスキャンする方法もあります。
時間をかけたくなければ、アルバム一冊の写真やバラバラの写真をデータ化し、DVDに保存してくれるサービスがあります。料金は、アルバム一冊三千円程度から六千円程度までと様々です。
こうすれば、場所をとっていたアルバムのスペースが空くと同時に、写真を見るときも、重いアルバムを取り出す必要もなく、テレビで見たり、デジタルフォトフレームに表示するようにすれば、いつでも見られます。
(つづく)
(集合住宅管理新聞「アメニティ」2019年11月号掲載)