1部屋を姉弟で使う子供部屋のリフォーム 秘密基地のような空間に大喜び

 

リフォーム前。1部屋に姉弟とお母さんが所狭しとごろ寝状態だった

 マンションによくある悩みごとのひとつは1部屋をふたりで使う子供室のレイアウト。ベッド2台を置いてしまうと狭すぎて使えないため縦動線をどう使うかがポイントになります。

 このほどリノベーションしたTさん宅の子供部屋部分の事例をご紹介します。

 造作ベッドで悩みを解消

 2段ベッドを部屋の仕切りにして、1段目と2段目のベッドの向きを互い違いにすることで、姉弟のそれぞれのプライベート空間をつくりました。

1段目のベッド側

2段目ベッド側 脇には収納棚も埋め込んだ

 2段目のベッドに上がる通常のはしごはやめて収納を兼ねたBOXを階段にすることで安全な上り下りを確保しました。

2段目ベッドへの上り下りは収納兼用BOXを階段に

 それぞれのベッドサイドには照明とコンセントとカウンターを設置。

照明とコンセントとカウンターをそれぞれのベッドサイドに設置

 ベッドの壁に埋め込んだ収納には細かい物がおさまり、出しっぱなしを解消するスペースになりました。フックはランドセル掛けに。

 子供の成長により自我が芽生えたタイミングで姉弟それぞれがそれぞれのペースで成長できる住空間が実現しました。

 秘密基地のような空間に姉弟は大喜びです。

    ◇

 目黒区、築21

 鉄骨鉄筋コンクリ-ト15階建て

 総工事費 1200万円、2LDK(73㎡)

 工期 60

 ※今回、ご紹介した子供部屋14.5㎡(8.7帖)の間仕切りベッド部分造作費用は約60万円。

  寺田 勤江

(二級建築士、インテリアコーディネーター、風水心理カウンセラー)

  女性目線で素敵な暮らしのお手伝い

 株式会社ワンダフルhttp://wonderful-co.jp

集合住宅管理新聞「アメニティ」2021年10月号掲載

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