会員向け認知症対応マニュアルを作成/(一社)マンション管理業協会

 一般社団法人マンション管理業協会(東京都港区、山根弘美理事長)は、会員向けの認知症対応マニュアル「マンションにおける認知症の事例と対応策」を作成した。

 同協会は、マンション居住者の高齢化に伴い、今後発生が予想される認知症や介護に関する調査・研究を進めており、認知症高齢居住者について、その状況を把握するための事例調査を実施したところ、いくつかの事例が寄せられた。そこで、今後ますます増加すると予想される認知症高齢居住者への対応について、会員向けの手引書となる対応マニュアル作成に取り組み、外部専門家の監修のもと「マンションにおける認知症の事例と対応策」が完成した。

 同マニュアルは、会員会社が認知症高齢居住者の対応に携わる際の適切な方策や道筋を示すものとして、事例別にその対応策をまとめている。

 なお、同マニュアルは、会員の業務遂行の一助となることを目的に、会員限定で提供するもので、一般向けの提供は行わないが、後日「ダイジェスト版(概略版)」を作成し、公表する予定となっている。

 マニュアルの概要
 1.体 裁:A4正面資料90ページ
 2.配布先:会員社365社
 3.構 成:Part1で、認知症とマンション管理について総論解説
       Part2で、事例から、その対応と対策を説明。
       最後にまとめと解説。

掲載内容
Part1
認知症とマンショ管理
1.認知症によってマンショでは何が起こっているか
2.認知症によって管理業はどのような影響を受けるか
3.認知症の増加と社会
4.介護サービスの今後と政策動向
5.地域包括ケアシステムとは

Part2
事例からみる対応と対策
Case1.開錠が困難
Case2.「盗られた」の訴え
Case3.理解できない言動
等事例20の対応と対策

 本件に関する問い合わせ先
 一般社団法人マンション管理業協会 03-3500-2721(担当:佐野・宮崎)