機械式駐車設備の維持管理指針を初めて策定/国土交通省
国土交通省は、機械式駐車設備の安全性を確保するため、適切な維持管理に関する指針を初めて策定した。専門知識のないビルオーナーや管理組合などが管理する駐車場が、きちんと保守点検されているか確認できるチェック項目等も盛り込んでいる。
機械式立体駐車場(機械式駐車設備)は、全国で約26万基が稼働しているが、同設備に関する専門的な知識を有しないビルオーナーや管理組合といった管理する側が、保守点検事業者が行う点検内容・点検周期が適切かどうかの確認や、契約書に点検内容・点検周期をどう記載すれば良いか等が、課題となっていた。
そこで、国土交通省は、「機械式駐車設備の適切な維持管理に関する指針」を策定し、同指針で、
・管理者・所有者、設置者、保守点検事業者及び製造者の役割
・機械式駐車設備の適切な維持管理のためになすべき事項
・保守点検事業者の選定に当たって留意すべき事項
・機械式駐車設備標準保守点検項目
・点検周期の目安
等について定め、機械式駐車設備の管理者が、同指針に沿って、現在の保守点検事業者との契約内容の確認等を行うことで、機械式駐車設備の安全性の確保が図られることを期待している。
機械式駐車設備の適切な維持管理に関する指針