100年対応の高付加価値マンションが登場
少子高齢化・核家族化の影響でマンション開発の流れが変わりつつある。東京都新宿区で地上24階建ての高層マンション「新宿山吹アインスタワー」総戸数174戸が今月上旬から販売される。同マンションは一人や二人暮し向けの上質なコンパクトマンションとタワーマンションを融合した「コンバーチブル・ハウス」という新しいコンセプトで設計されている。住居プランは33.46m2~55.38m2のスタジオタイプ~2LDKが中心のマンションである。構造的な特徴として、日本建築学会のJASS5で「大規模補修不要予定期間100年」と規定された耐久設計基準強度を超える36~60N/mm2の高強度コンクリートを使用し、建築確認に先立って「構造性能評価」を取得し国土交通大臣による認定を受けている。
また、災害対策のひとつとして防災備蓄倉庫を設置。さらに、貯湯式電気温水器を各住戸に設置し、災害時には生活用水として使用できるように配慮もされている。販売最多価格帯は4100万円。今後、このような少人数向け高付加価値マンションの開発は増えることであろう。
<アメニティ新聞293号 2007年2月掲載>